これまではα7IIIのジンバルは、MOZAの「AirCross」を使っていたのですが、「Zhiyun Weebill S」の形が気に入って買い替えました。
一番のポイントはグリップを上部に付け替えるポジションが取れること。通常の一直線タイプのジンバルは身長の高い私が胸より下に構えようとすると、すぐに疲れてしまいました。このローアングルでの構えやすさがとても使いやすそうです。
開封の儀
同梱されているのは、
- WEEBILL-S本体
- クイックリリースプレート
- 三脚
- バッテリー
- バッテリー充電器
- カメラパッキングベース
- ネジ(3個)
- ZW-Micro-002 カメラコントロールケーブル
- ZW-Mini-002 カメラコントロールケーブル
- LN-MBUC-B01 カメラコントロールケーブル
- ZW-Multi-002 カメラコントロールケーブル
- タイブC USB ファームウェアアップグレードケーブル
- クイックスタートガイド
- ストレージケース
ストレージケースは持ち運び用というよりは、発送用といった感じで、持ち歩き時の保護をどうしようかと悩みます。
使用するのはSONY α7IIIなのでZW-Multi-002 カメラコントロールケーブルで接続することができますが、残念ながらAVやTV、ISOのコントロールは出来ません。まぁ、カメラ側で設定するほうが分かりやすいので良しとします。動画撮影のSTART/STOPはコントロールが可能です。
ZHIYUN WEEBILL Sの仕様
寸法 | 190×140×298 mm |
本体重量 | 926g(三脚、バッテリー除く) |
動作温度 | -10℃~45℃(通常は25℃) |
運転時間 | 12h(最大14h) |
充電時間 | 2.5h |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
バランス調整
チルト/ロール/パンの3軸を調整しますが、それぞれにロック機構があるのでやりやすいです。しかし、チルト軸のロックネジが少々心もとない感じです。
モータートルクの調整
自動トルク調整
メニューボタンを1回押して、ダイヤルで「モーター」に合わせて「自動」にします。すると、カメラトレインズの重さに合わせて自動でモータートルクが調整されます。
モータートルクのカスタマイズ
「モーター」から「カスタマイズ」を選ぶことで、パラメータ調整をしてモータートルクを手動で設定できます。
ZHIYUN WEEBILL Sの旧型であるWEEBILL LABからはトルクも上がり、より大きなカメラ&レンズに対応したそうです。重量はMOZA AirCrossが約1.1kgでZHIYUN WEEBILL Sも三脚とバッテリーを含むと同じくらいになります。
スタビライザーのモード設定
一般的なジンバルに搭載されているモードは一通りあります。出来れば、チルト/ロール/パンを個別にロック/ロック解除できる設定があるとより良いのかと思います。
パンフォローモード(PF)
PF/Lモードスイッチを押し上げると「パンフォローモード(PF)」に設定でき、チルト軸、ロール軸lがろっくされます。
ロックモード(L)
PF/Fモードスイッチを押し下げると「ロックモード(L)になり、3軸全ての動きがロックされます。
視点モード(POV)
POVモードボタンを軽く1回押すと「視点モード(POV)」となり、スタビライザーの動きに応じて、3つのモーターが360°回転します。
Vortexモード
POVモードボタンを2回押します。カメラが90度の角度でチルトして、360°パンします。ロール軸lは固定されます。
フォローモード
背面のトリガーボタンを押すとフォローモードとなり、スタビライザーの動きをパンとチルトにて追従します。
Goモード
Fnボタンをおすと「Goモード」となり、スタビライザーの動きに合わせて、高速でカメラが左/右にパンし、上下にチルトします。ロール軸は固定されます。動きの速い被写体を追うのに良さそうです。
アプリ「ZY Play」で出来ること
Zhiyun Weebill Sをコントロールするスマホアプリがリリースされています。
iOS版 https://apps.apple.com/jp/app/zy-play/id1068407353
Android版 https://play.google.com/store/apps/details?id=com.zhiyun.zyplay&hl=ja
出来ることは一般的なスタビライザーのアプリと同様です。スタビライザーの設定変更やコントロール、タイムラプスやパノラマ撮影などができます。
Zhiyun Weebill Sの場合はスタビライザー本体にディスプレイがあるので、わざわざアプリを使うのはタイムラプスやパノラマ撮影をしたい時ぐらいかと思われます。
AirCrossとの比較
AirCrossと比較したメリット
- 見た目のデザイン
- ローアングル撮影のしやすさ
- ロック機構
- 持ち歩きのコンパクトさ
AirCrossと比較したデメリット
- AirCrossよりは1万円以上高い
- 簡易ケースしか付属しない
- ロックのスイッチが操作しづらい
- カメラプレートの取り付けが面倒
- 高さ調整のノブが緩みやすい
追加で購入したアクセサリー
上部に付けられるグリップが便利なのですが、ジンバルを置くためにいちいち付け替えるのが面倒なので、上部用のグリップを購入しました。
また、以前に購入してある5.7インチモニター「FEELWORLD F570」を上部グリップに取り付けるために、アダプターを購入。
フル装備にはマイクやスマホも装着となりますが、音はいらないのでマイクは付けないでおきますし、液晶があるのでスマホもいらないです。上部のグリップのおかげでモニターを付けても、撮影が苦になりません。これからのミラーレスや一眼デジカメ用のジンバルはこのカタチがスタンダードになる予感がします。