未だにミラーレス一眼はSONYのNEX-5Nを使っています。一応SONY純正のリモコンが販売されていたり、NEX-5RからはWiFiに対応していたりするのですが、「DSLR.Bot」というiOSアプリを使用するとiPhoneから遠隔でいろいろと操作ができるようなのでやってみました。 SONY NEX-5Dはここの部分に赤外線の受信部があり、赤外線を使った信号を送る必要があります。 ただしiPhoneには赤外線が搭載されていないので、赤外線送信装置を作成する必要があります。 いろいろと調べてみたら必要なパーツを販売している会社を発見しました。 「SSCI-011266 リモコンプラグキット」というキットで1setが324円とお安いので早速発注しました。 株式会社スイッチサイエンス http://www.switch-science.com/ 中身は赤外線LEDが2本 ヘッドホンプラグが1つ LEDをプラグに接合する必要があるので、久しぶりに半田ごて使いました。 赤外線LEDの足が長いのでニッパで適当な長さに切断します。ヘッドホンプラグの1番長い端子は必要ないので折って取ってしまいます。プラスとマイナスに注意して位置を合わせましょう。ポイントは1つ目のLEDのプラスマイナスと2つ目のLEDのプラスマイナスを逆にすることです。詳しくは、スイッチサイエンスさんのサイトで解説されています。 http://trac.switch-science.com/wiki/ir-remote-plug-kit 位置合わせができたら、半田付けします。両手が塞がるので途中の作業は写真に撮れませんでした。 視力の衰えでキレイには半田付けできなくなってますが、取りあえず固定できました。 カバーはきつかったので、カッターで縦に切断して巻き付けました。写真はiPhoneのイヤホンジャックに差し込んだところです。
ハードの準備ができたので、iPhoneに「DSLR.Bot」をインストールします。
DSLR.Bot http://www.dslrbot.com/
起動すると音量の指示が表示されるので、iPhoneの音量を調整しておきます。
画面下で「Shoot(シャッター)」「Long Exposere(長時間露光)」「Time Lapse(インターバル撮影)」「HDR Bracketing(ブラケット撮影)」「Movie Mode(ムービー撮影)」が切り替えることができます。
最初に画面右上の設定ボタンをタップします。一番上の段の「Camera IR Signal」をデジタルカメラのメーカーに合わせます。
通常のリモコンとして使用するなら「Shoot」をタップします。GPSを取得するなら「GPS Tracking for Geo Tagging」を「Track Shot」にすれば撮影時の位置情報がDSLR.Botアプリに保存されます。「Auto Track」では5秒おきに位置情報が保存されます。GPS情報は下段の「Export log」ボタンをタップすることでgpxデータをメール送信できるので、必要があれば別途画像データに位置情報を埋め込む必要があります。Nikonから無料配布されている「View NX2」でもgpxデータを画像に埋め込むことができます。
カメラ側ですが、SONY NEX-5Nの場合はメニューの「カメラ」>「ドライブモード」を「リモコン」にセットします。
あとはiPhoneの赤外線発信器をデジカメの受信部に向けて、DSLR.Botを操作すれば撮影することができます。
「Long Exposere(長時間露光)」はカメラ側をバルブ撮影モードにしておき、露光時間をセットして撮影します。
残念ながらSONY NEX-5Nにはバルブ撮影モードがないので使えないようです。
「Time Lapse(インターバル撮影)」は、撮影枚数を「Total Shots」に入力し、画面下部の「Shot Interval」で撮影間隔を設定します。
「HDR Bracketing(ブラケット撮影)」もカメラをバルブモードにする必要があるため、NEX-5Nでは試せませんでした。
「Movie Mode(ムービー撮影)」では、「Record」で撮影開始、「Stop」で停止します。タイムスタンプをメールで送信できる機能もあります。
使用頻度はそれほど高くはないかもしれませんが、ポールなどを使って高所撮影する時(パノラマ撮影など)やGPSによる位置情報を埋め込みたい場合には便利だと思います。
SONYから9月5日にα5100が発売されるそうです。NEX-5DはAFが恐ろしく遅いし、迷うんですよね。安くなったらα5100買いたいと思います。