去年のIllustratorはブラッシュアップ的なアップデートだったのですが、今年はIllustrator iPad版がリリースされるので今から楽しみに準備しています。
特集は「印刷文化の今 “伝統と革新”のミクスチャ」ということで、印刷価値の再構築を実現している多くの企業が紹介されています。先日のpage 2020でも感じましたが、紙、印刷、製本、グッズなど少し前では考えられなかった商品や技術が生まれてきていて、少し前の印刷というものが次のステージに入っていることを感じています。
顧客の要望に答えるという受け身の体質から、モノづくりの多様性を加速するような技術がとても増えているように感じます。それらの技術が、さらに新しいアイデアを生み出していく循環が進み、紙というメディアの底力が発揮されていく気がします。一方で、マーケティングと連動したデジタル印刷もインクジェットを中心に大きく進化しているようです。同じものを大量に刷る時代からパーソナルな印刷になってるんですね。
印刷の技術や仕組みが大きく変わっている中で、デザイナーはもっともっと学ばないといけないのにと感じています。DTPアプリケーションが初心者に優しく設計されていくことで逆に印刷への知識が疎くなり、印刷への想像力も失われてきている側面があるのではと。
「デザインには興味があるけど、印刷は…」という学生も多いですが、良いモノを作るための「技術」を身につけようとせずに良いデザインが生まれるわけありません
私もまだまだ知らないことが沢山あるので、もっともっと学んでいきたいところです。
