仕組みとしてはATEM miniのクロマキー合成を使って、iPadのペイントアプリへの書き込みを映像に重ねて表示しようというものです。今回はATEM miniを使っていますが、Roland V-02HDなどのスイッチャーでもクロマキー合成が使えれば実現できます。
今回は、下記の設定にしています。
- HDMI1にビデオカメラを接続して映像撮影
- HDMI2にiPad Proを接続して、コンセプト(ペイントアプリ)を起動
- ATEM miniからUSB-CでMacBook Proへ
ペイントアプリの設定
今回は書き込む側をiPad Proのコンセプトというペイントアプリを使っています。背景のカラーをグリーンに設定しましたが、何色でも大丈夫です。
ATEM miniの設定
- ATEM Software Controlのアップストリームキー1のクロマで設定のファイルソースをCamera2のiPhoneを指定し、クロマサンプルでiPhoneのペイントアプリのバックグラウンドのカラーを吸い上げます。
- キー調整のキーエッジを今回は100%としました。
- ATEM miniは1を選択
- KEYのONボタンを押す
ZOOMでカメラを設定
今回はATEM miniを使ったので、ZOOMなどのオンラインチャットのカメラ設定をBlackmagic Designに設定します。
iPadで書き込んでみる
iPadに書き込んでみるとちゃんとクロマキー合成されて表示されます。
iPadを使うデメリット
iPadのアスペクト比がフルHDと違うため黒帯が表示されてしまいます。外部出力でフルスクリーン表示させてくれるペイントアプリがあればいいのですが、見つかりませんでした。shiftscreenというiPadアプリを外部モニターにフルスクリーン表示させてくれるアプリもあるのですが、対応しているアプリが少なく、今回使用したコンセプトにも対応していませんでした。Android系のタブレットを使えば問題ないと思います。