jittodesign blog

デザインやグラフィックソフト、カメラなどに関するブログです。

M.2 NVMe対応 SSDケース 玄人志向 GWM.2NVMe-40GC レビュー

約8分

動画編集やRAW現像のための速い外付けSSDが欲しい

教えている専門学校の授業で動画撮影や動画編集をすることが多くなり、MacBook Airの内蔵SSDだけでは厳しくなってきたので外付けSSDが必要となりました。2.5インチのSSDは持っているのですが、M.2 NVMeの方が速いそうなので初のM.2の購入になりました。M.2メーカーもあまり馴染みのないところが多くて戸惑いましたが、名前を知っているシリコンパワー製のM.2を買ってみました。

SSDケースは更に悩み続けることに。M.2はとても高温になるためなるべく放熱性が良さそうで、そこそこコンパクト、そしてThunderboltに対応しているものを探したのですが、これも知らないメーカーが多い…。
国産で名前を知っていた玄人志向のケースが新発売になっていたので購入してみました。

  • 見た目がそこそこ良い
  • USB Type-AとType-Cに対応している
  • 40Gbps Thunderbolt 4/3に対応している
  • 放熱性は悪くはなさそう

デザインがORICOのM2V01-C4 エンクロージャーという製品にとても似ているのだけど、OEMとか何でしょうかね。

ORICO USB4.0 40Gbps Type-C M.2エンクロージャー NVMe SSD to M Key B+M Key 2280 アルミ外付けハードドライブケース と Thunderbolt 3/4 USB3.2/3.1/3.0/ Type-C M2V01-C4

ケースへの組み込み

ネジを外して差し込んで、元に戻すだけです。

ケースのビスを外して開けたら、M.2を差し込みます
M.2を付属のビスで固定します
付属の熱伝導シートをM.2に貼ります
カバーを付けて完了です

スピードテスト

早速スピードテストをしてみます。比較対象として普段使用している外付けHDDのWestern DigitalのUSB3.0 8TBとポータブルHDD Western Digital 2TB、SanDiskの2.5インチSSDをUSB3.1対応ケースに装着したもの、そしてiMac(2020)の内蔵SSDとMacBook Air(M1)の内蔵SSDです。
計測はハードディスクはiMac(2020)のUSB-A(USB 3.1 Gen2)、外付けSSDはiMac(2020)とMacBook Air(M1)のThunderbolt3に接続しておこないました。

Western Digital デスクトップHDD 8TB WDBBKG0080HBK-JESN

パーテションを切って、iMacのTimeMachineとRAW現像のCapture Oneのカタログスペースとして使っています。スピードよりもコスパ重視の8TBハードディスクです。

Disk Speed Test 書き込み:128.3MB/s 読み込み:161.4MB/s
AmorphousDiskMark 書き込み:192.77MB/s 読み込み:159.0MB/s
Western Digital ポータブルHDD 2TB WDBU6Y0020BBK-JESN

仕事や授業データのバックアップ用ですが、授業用の動画データの持ち歩きにも使っていました。最近は2.5インチSSDが持ち歩き用のメディアになっています。

Disk Speed Test 書き込み:45.1MB/s 読み込み:37.1MB/s
AmorphousDiskMark 書き込み:59.71MB/s 読み込み:55.08MB/s
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ウエスタンデジタル(Western Digital)
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SanDisk 2.5インチSSD Ultra 3D 1TB SDSSDH3-1T00-G25

少し前に購入した1TBの2.5インチSSDで、仕事や授業データの持ち歩きに使っています。ケースはUSB3.1対応なので、ハードディスクやUSBメモリよりは速いですし、容量も1TBあれば今のところ十分です。
下の速度はiMac(2020)にThunderbolt3ケーブルで接続したものです。

Disk Speed Test 書き込み:467.5MB/s 読み込み:524.7MB/s
AmorphousDiskMark 書き込み:562.09MB/s 読み込み:501.85MB/s

次にMacBook Air(M1)にThunderbolt3ケーブルで接続して計測しました。やはりApple SiliconのM1 Mac(Big Sur)では速度が遅くなるようです。

Disk Speed Test 書き込み:392.5MB/s 読み込み:383.6MB/s
AmorphousDiskMark 書き込み:412.43MB/s 読み込み:392.12MB/s
iMac 27インチ(2020モデル)2TB 内蔵SSD
Disk Speed Test 書き込み:2620.5MB/s 読み込み:2214.0MB/s
AmorphousDiskMark 書き込み:3108.94MB/s 読み込み:2810.60MB/s
MacBook Air(M1)内蔵SSD
Disk Speed Test 書き込み:3093.3MB/s 読み込み:2853.6MB/s
AmorphousDiskMark 書き込み:3264.18MB/s 読み込み:3160.65MB/s
シリコンパワー NVMe SSD 1TB 3D + 玄人志向 SSDケース

最後に今回購入したシリコンパワーのM.2を玄人志向のケースに入れて計測しました。こちらもiMac(2020)のThunderbolt3とMacBook Air(M1)のThunderbolt3に接続して計測しています。

まずはiMac(2020)のThunderbolt3での結果

Disk Speed Test 書き込み:1864.3MB/s 読み込み:2621.6MB/s
AmorphousDiskMark 書き込み:3000.75MB/s 読み込み:2039.10MB/s

続いてMacBook Air(M1)のThunderbolt3での結果です。

Disk Speed Test 書き込み:1863.7MB/s 読み込み:2621.5MB/s
AmorphousDiskMark 書き込み:2735.45MB/s 読み込み:926.66MB/s

結果をまとめてみました。Blackmagic designのDisk Speed TestとAmorphousDiskMarkでは計測結果に差が出ていることと、外付けSSDの計測がiMac(Intel)とMacBook Air(M1)で違っています。そのため相対的な比較になってしまいますが、今回購入したシリコンパワー NBMe SSD 1TBと玄人志向 GWM.2NVMe-40GCの組み合わせでは内蔵SSDには及ばないものの2.5インチSSDよりは遥かに高速に読み書きできる結果となりました。

Disk Speed Test
書き込み
Disk Speed Test
読み込み
AmorphousDiskMark
書き込み
AmorphousDiskMark
読み込み
Western Digital デスクトップHDD 8TB128.3MB/s161.4MB/s192.77MB/s159.0MB/s
Western Digital ポータブルHDD 2TB45.1MB/s37.1MB/s59.71MB/s55.08MB/s
SanDisk 2.5インチSSD Ultra 3D 1TB
iMac(Intel)Thunderbolt3
467.5MB/s524.7MB/s562.09MB/s501.85MB/s
SanDisk 2.5インチSSD Ultra 3D 1TB
MacBook Air(M1)Thunderbolt3
392.5MB/s383.6MB/s412.43MB/s392.12MB/s
iMac 27インチ(2020モデル)2TB 内蔵SSD2620.5MB/s2214.0MB/s3108.94MB/s2810.60MB/s
MacBook Air(M1)2TB 内蔵SSD3093.3MB/s2853.6MB/s3264.18MB/s3160.65MB/s
シリコンパワー NVMe SSD 1TB
iMac(Intel)Thunderbolt3
1864.3MB/s2621.6MB/s3000.75MB/s2039.10MB/s
シリコンパワー NVMe SSD 1TB
MacBook Air(M1)Thunderbolt3
1863.7MB/s2621.5MB/s2735.45MB926.66MB

玄人志向GWM.2NVMe-40GCの感想

速度的にはM.2とGWM.2NVMe-40GCの組み合わせやMac側との相性もあるので難しいですが、ほぼ期待通りのスピードが出ていて安心しました。ケースのGWM.2NVMe-40GCは剛性感もありデザイン的にMacに合うと思います。
熱に関しては、OSインストールし常時接続して使うことを想定していないので問題ないと思いますが、確かに人肌程度には暖かくなっています。

気になった点:MacBook Air(M1)での接続が不安定

あくまで私の環境での話ですが、MacBook Air(M1)に接続した際に認識されない時がありました。Mac再起動で認識されるので、OSがBig Sur(11.6)のままなのが原因かもしれません。まだMontereyに上げる決心が付いていないので、様子をみたいと思います。

ロゴのプリントはダサいのでやめて…

玄人志向の製品サイトでも、amazonなどの購入ページでも、商品の写真にこのダサいロゴは確認できなかった…。どうやってキレイに消そうかと思案中です。


組み立て手順をYoutubeにアップしておきました。簡単ですが、参考になればと思います。

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コメントとトラックバック

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 何で熱伝導シートの蓋側の保護シート剥がさないんですか?
    せっかく蓋に熱を逃す構造になってるのに。

    • コメント、ありがとうございます。
      実際には剥がして正しく装着しております。
      もう1枚、図解が必要だったですね。ありがとうございます。

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