リモートワークが増えていく中でZOOMなどのWeb会議への参加機会も多くなり、AmazonなどではWebカメラが売れているようです。しかし、WebカメラもMacBook内蔵カメラや安価なものだと画質が悪く、特に暗い室内ではノイズがひどくなってきます。
手元に一眼レフデジタルカメラやミラーレスカメラをお持ちの場合は、キャプチャーボードを使うことでWebカメラとして使うことができます。それでもある程度のコストは掛かってしまいます。
無料でデジタルカメラをWebカメラ化する準備
私の場合は手元にSONY α7IIIがあるので、無料でWebカメラ化できる方法を探してみました。Camera Liveというソフトが対応しているカメラである必要があり、基本Canonのデジタルカメラ向けに作られているのですが、USB接続でMacからリモート操作できるカメラであれば使える可能性があります。
いずれにしてもメーカー推奨の使い方ではないので、自己責任でお願いします。
用意するモノ
- SONY α7III
- USBケーブル
全体的なイメージです。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/11-1-1024x388.jpg)
カメラとMacの接続
まずはカメラ側の設定を行います。 メニューのセットアップにあるUSB接続の設定をPCリモートにします。シリーズやバージョンによって場所や名称が異なると思います。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/04-1024x768.jpg)
ついでにUSB給電を入にしておけば、USBケーブルから給電しながら使うことができます。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/05-1024x768.jpg)
設定ができたら、α7IIIとMacをUSBケーブルで接続し電源を入れておきます。
Camera Liveのインストール
URL:https://github.com/v002/v002-Camera-Live
上記のサイトにアクセスし、releasesに進みます。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/01-1024x587.jpg)
2020年5月1日現在の最新版が13(Alpha)なのでクリックします。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/02-1024x617.jpg)
Camera.Live.zipをクリックしてダウンロードし、Zipファイルを解凍してアプリケーションフォルダに移動しておきます。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/03-1024x582.jpg)
Camera Liveを起動すると、接続しているカメラが表示されるのでクリックして選択しておきます。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/06-1024x633.jpg)
CamTwistのインストールと設定
CamTwistを下記からダウンロードしてインストールします。
Camtwistを起動したら、Sep1:Select a video sourceの項目からSyphonを選びます。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/07-1024x712.jpg)
左下のSelectをクリックします
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/08-1024x712.jpg)
Step3:settingsにSyphonが表示されるのでチェックし、右側のSettingsのSyphon ServerのPlease SelectからCamera Liveを選びます。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/09-1024x712.jpg)
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/10-1024x712.jpg)
以上で、Web会議でデジタルカメラをWebカメラ化する準備は終了です。
Web会議システムで利用する
Skypeで使う方法
Skypeメニューのオーディオとビデオの設定を開きます
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/18-1024x878.jpg)
カメラの右側をクリックして、CamTwistを選びます
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/19-1024x459.jpg)
これでデジタルカメラの映像でSkypeできます
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/20-1024x878.jpg)
残念ながら現バージョンのZOOMアプリでは使えない
現在(2002年5月1日)の最新バージョンでは、サードパーティ製のWebカメラの許可をできなくしています。ターミナルをいじったりすることで使用できますが、セキュリティ上おすすめできません。
Webブラウザ版のZOOMを使う
回避策としてはWebブラウザ版のZOOM使う方法です。まずはZOOMサイトにサインインしてマイアカウントの個人>設定に進みます。「ブラウザから参加する」リンクを表示しますという項目があるのでオンにしておきます。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/12-1024x523.jpg)
ZOOMミーティングへの参加通知のリンクを開くと通常は下記のように表示されます。「ブラウザが何も表示しない場合、ここをクリックし、〜」部分のここをクリックを選びます。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/16-1024x617.jpg)
すると下に、「〜ブラウザから参加〜」が表示されるのでクリックします。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/17-1024x617.jpg)
これでWebブラウザでZOOMに参加できます。続いて左下にある「ビデオを開始する」をクリックします。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/13-1024x845.jpg)
ビデオが開始されたら、先ほどのボタンの右にある矢印をクリックしてCamTwistを選びます。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/14-1024x530.jpg)
これでCamera LiveとCamTwistで設定したデジタルカメラでZOOMに参加することができました。MacBook Pro側の内蔵Webカメラでの映像はこれぐらいの品質で表示されています。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/23-1024x845.jpg)
いっぽうデジタルカメラをWebカメラ化した映像はこんな感じです。多少の遅延はありますが、Web会議では問題にならないレベルでした。
![](https://jittodesign.org/wp-content/uploads/2020/05/24-1024x686.jpg)
Sony α5100 では。残念ながら対応してないようです。
対応すると、本当に助かります。
教員(Web授業で使用を試みましたが)
α5100ではダメなんですね。PCリモートに対応しているので出来るかと思いました。
大変参考になりました。α7III+Mac環境でSkypeで無事動きました!
ただ、画像が荒れる(画素数が極端に低い)のですが、USB接続の限界なのでしょうか?
参考になってよかったです。
何となくですが、CamTwistの処理があまり良くないような気がします。
やはりちゃんと使うにはキャプチャーボードが必要ですね。
Nikon D300で接続できました。
ありがとうございます。