来月、数カ月後、半年後に授業が再開されたとしても、今回の休校を期にオンライン授業が活性化されていくことは間違いないでしょう。全てがということではなくオンラインで出来ることと、リアルでしか出来ないことの棲み分けが進むことで、リアルな授業もまたカタチや価値を新しくしていくことでしょう。
オンラインで深く考えさせるような授業ができるのか、その時々の自分や生徒の環境も不安定だったりといったケースに対応できるかといった不安もありますが、面白いコンテンツが作れれば今までの学校という枠組みを超えた展開ができるのではないかという期待もたくさんあります。
まずは自分がオンライン授業を楽しまないとダメなんだろうなぁ、ということで(笑)。ビデオスイッチャーを買っちゃいました。もちろん何十万も投資できないので、スイッチャーとしては低価格のROLAND V-02HDです。
V-02HDの外観
思った以上に小さいです。160mmx108mmx51mmなので面積的にはA6くらいです。約600gしかないので持ち歩くのも楽ちんですね。そしてカッコイイ。
V-02HDでできること
V-02HDで出来ることは、HDMIケーブルで繋いだ2つのカメラの映像をフロントパネルの2つのボタンやレバーでスイッチングすることができ、映像にもいくつかのエフェクトを加えることができるというのが基本機能です。入力HDMI×2、出力HDMI×2だけ。オーディオミキサー機能も搭載しているので、基本的なEQ、NOISE GATE、DELAY機能が使えます。
操作性がすばらしい
ボタン操作が非常に良くできています。ダイヤルは回すだけでなく、押すことで確定できるので、別のボタンで確定させるという1ステップを省くことができてますし、何より直感的に操作が可能です。
配信用動画撮影の機材構成
今のところオンライン授業やWeb会議で考えている機材構成です。オンライン授業では、講義形式とソフトの使い方を解説する動画の2パターンがあるのですが、講義形式では自撮りカメラとホワイトボード代わりのiPad画面、ソフトの使い方ではMac画面メインでPIPで自撮りを入れるように考えています。
録画動画での配信もあるのですが、そちらは撮影後の編集ができるのでどうにでもなるのですが、撮り直しや編集が出来るということは作業時間も3倍、4倍は掛かりそうです。
ミックス/ワイプ操作
自撮りカメラとiPad Pro画面をミックスやワイプで切り替えることができます。ワイプでは方向や縁の色や幅が設定できます。切り替えは「1」「2」のボタンで切り替えるほかにフェーダーで調整しながら切り替えられます。
ビクチャー・イン・ピクチャー
最初は自撮りカメラで講義をして、途中から画面の左側に自撮りカメラ、右側にiPad Proの画面を表示させるにはピクチャー・イン・ピクチャーを使います。
ヴィジュアル・エフェクト
設定値 | 説明 |
---|---|
PART MOSAIC | 選択範囲にモザイク |
BACKGROUND MOSAIC | 選択範囲を除いた部分にモザイク |
FULL MOSAIC | 画面全体にモザイク |
WAVE | 映像を波立たせる |
RGB REPLACE | 色を置き換える |
COLORPASS | 特定の色を残して白黒映像にする |
NEGATIVE | 輝度/彩度を反転する |
COLORIZE | 映像へ着色 |
POSTERIZE | 輝度階調を変化させる |
SILHOUETTE | 映像を明るい部分と暗い部分に分け、暗い部分を黒く、明るい部分を別の色で着色する |
EMBOSS | 凹凸の映像にする |
FINDEDGE | 輪郭を抽出 |
MONOCOLOR | 単色映像 |
HUE OFFSET | 色相をコントロールして、色味を変化させる |
SATURATION OFFSET | 彩度をコントロールして、色味を変化させる |
VALUE OFFSET | 明度をコントロールして、色味を変化させる |
シンプルな操作性ながら出来るが意外と多く、サウンド関係も多機能なので試行錯誤していきたいと思います。V-02HDをコントロールするためのiPadアプリもありますし、フットスイッチで切り替えることもできるので、使い込んでから詳しいレビューをしたいと思います。