VOICEPEAKとは
株式会社AHSがDreamtonics株式会社と共同開発した音声合成入力文字読み上げソフトで、正式名「VOCEPEAK 商用可能6ナレーターセット」が3月11日に発売されました。プレスリリースによると最新のAI音声合成技術が搭載されているそうです。発売前から体験版の利用ができたので試してみて購入を決めました。2022年4月30日までは初回限定優待としてパッケージ版が19,800円、ダウンロード版が15,800円で購入することが可能です。通常版はパッケージ版が24,800円、ダウンロード版が23,800円とのことです。
体験版で購入を決めたのは自然な読み上げとナレーターが6人入っていることはもちろん良かったのですが、一番は商用利用が可能なことでした。コロナ禍でオンライン授業やオンライン配信が多くなり、復習用に動画を共有したりと授業の在り方も変化してきました。そんな時に難しいのがナレーションです。公開したものをそのまま録画して共有することで済むケースもありますが、ライブ参加するのと、動画として閲覧するのとでは求められるものが変わってきます。ライブは良い意味で適当が成り立ちますが、好きな時に停止したり繰り返し閲覧する動画はそうはいきません。自身の声に自身があれば良いのですが、私の場合残念ながら滑舌も悪く、聞き取りやすい声質とは程遠いです。ナレーションを書いて、自分で声入れしてていると動画と時間が合わなかったりすることも多いですが、VOICEPEAKを使えば時間が読めますし、調整も圧倒的にしやすくなると思います。
VOICEPEAKを使った動画は商用・非商用に関わらず利用ができるので、Youtubeなどへの公開をすることもできるようです。詳しくはVOICEPEAKのエンドユーザー仕様許諾契約書を御覧ください。
VOICEPEAKのインストール
通常のアプリのインストールと同様ですが、アップデータが出ているかもしれないので先に製品登録をしてアップデータをダウンロードした方がいいかもしれません。ここからはMacでのインストール方法です。
voicepeak-downloader.appをダウンロードしたら、右クリックで開くを選びます。
あとは指示通りに進めていけばインストールすることができます。
VOICEPEAKの操作
VOICEPEAKの操作画面は非常にシンプルで、初めてでも戸惑うことはないでしょう。読み上げさせるセリフをどんどんと入力していきます。入力が終わったら再生ボタンをクリックすると読み上げが始まります。
ナレーターは男性3、女性3と女の子が用意されているので、ブロックごとにナレーターを選択することができます。
また、ブロックごとに速さやピッチ(音程)、ポーズ、音量の調整が可能です。
感情という設定項目があり、幸せ/楽しみ/怒り/悲しみの4項目をスライダーで組み合わせることができます。自分で設定して聞いているので、そう聞こえてしまう分もあるかと思いますが、ちゃんと感情が伝わってくるので不思議ですね。4項目の組み合わせをプリセットとして登録しておくこともできますし、設定をコピーして別のブロックにペーストすることもできます。
読み上げソフトで肝心の調整機能ですが、体験版ではアクセントとイントネーションしかなかったのですが製品版ではアクセント、イントネーションのほか長さが調整できるようになっていました。
よく使う単語を登録しておく辞書機能があったり、ナレーターの設定を登録する機能も使いやすく、これまで読み上げソフトを使ったことがない方でもすんなりと使えるUIが良いと思います。
実際に試してみました
とりあえずサンプルに使えるテキストを用意して試してみました。最初はテキストを入れて何の調整もしていない読み上げで、後半が10分ほど調整して読み上げさせたものです。
調整しなくてもなかなかの精度で読み上げてくれているのがさすが最新の読み上げソフトですね。調整機能は間に空白とかを入れる機能があるともっと良いと思いますが、概ね満足しています。何といっても商用利用が出来るソフトがこの価格で手に入れられることに感謝です。
今回はとりあえず試用してみましたが、十分実用に使えそうなので動画制作に役立てていこうと思います。