iPad Pro用のMagic Keyboardが発売され、iPad Proユーザーの間で話題になっている。来週には注文したユーザーに届けられるそうだ。ケース一体式でフルサイズのシザー式キーボードは1mmのキーストロークが確保されている。トラックパッドも搭載され、iPad ProとはUSB-Cで物理的に接続し、周辺機器とつなぐためのポートもヒンジ部分に用意されている。iPadが浮いているように固定されるカンチレバー式ヒンジを備え、キーボードにはバックライトが搭載されているので暗所での作業も助けてくれる。
その見た目は新しいMacBookが発表されたかのようだ。iPadOS 13.4ではトラックパッドに対応したことで、操作性も大きく向上した。フルサイズキーボードとトラックパッドがあれば、もはやノートPCは不要だと言われているようだ。
まだ重量は発表されていない
すでに発売されているSmart Keyboard Folioが12.9インチモデルで400gちょっと。Magic Keyboardは上記のように1mmキーストロークのシザー式フルサイズキーボードにトラックパッドが搭載され、ヒンジの形状から強度も必要そうだ。少なく見積もっても600g以上にはなるのではないだろうか。iPad Pro 12.9インチモデルの重量が640gちょっとなので、合計すると1.2kg以上になる。MacBook Airの重量が1.29kgなのでほぼ同じ重量ということになる。
価格が高い
Magic Keyboardの価格は11インチモデルで34,980円(税込み)、12.9インチモデルでは41,580円(税込み)にもなる。iPad Pro 12.9インチの最安モデルが115,280円(税込み)なので、12.9インチの組み合わせでは156,860円(税込み)とMacBook Airよりもはるかに高額になってしまう。
Apple Pencilは使えるのだろうか
Magic Keyboardで操作するスタイルの状態で、Apple Pencilは使えるのでしょうか。写真で見るかぎり、すぐに後ろに倒れてしまいそうです。もしかして、ヒンジが反対側に回り込んでApple Pencilモードみたいなのが用意されているのでしょうか。多分、違いますね。Magic Keyboardを買う人は、Apple Pencilは使わない人たちだという想定なのでしょう。
本当に新しい提案なのだろうか
これが結論なのだが、iPadケースにキーボードを付け、トラックパッドを付け、これが新しい答えですというようなMagic Keyboardだが、これって本当に新しいソリューションなのだろうか。タッチパネル式のキーボードは確かに長文の入力には現状向いていないのは確か、細かい操作は画面タッチよりもトラックパッドがあった方が確実なのだろう。最近ではデスクトップ版のアプリにも肩を並べるアプリがリリースされ、また進化してきている。Magic Keyboardがあれば、デスクトップとそれほど変わらない作業が可能になるだろう。
でも、全然新しくないと思ってしまうのだ。
iPadをMacBookに近づけただけじゃないだろうか。iPadが生み出された時はパソコンとは違った方向性がきっちりと感じられた気がするのだ。Apple Pencilの操作性はとても新しい何かを感じます。公園に座ってスケッチしたり、思いつくままにアイデアを書き込んだりと、PCやMac、スマートフォンでも気軽にはできない使い方です。子どもたち全員にiPadとApple Pencilを配ったら、とても楽しい発見をしてくれそうです。
Magic Keyboardの存在を否定はしません。ここまで書いてみて、Magic Keyboardを必要としているユーザーも沢山いるんだろうなと感じてます。iPadだけで何かをしようとするとMagic Keyboardが必須の周辺機器なのかもしれませんね。でも、やっぱり私は買わないです。たぶん…