M1搭載MacBook Airのセッティングが完了したので、前回はベンチマークアプリを使ったベンチマークテストを実施しましたが、やはり実務に即したテストをしたいのでPhotoshop 2021のアクションの処理時間を測定しました。
テストしたMac
テストに用いたのは前回と同様、M1搭載MacBook Air、MacBook Pro 15インチ(2018)、iMac 27インチ(2020)の3台です。
- M1搭載MacBook Air
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- Apple M1チップ 8コアCPU、8コアGPU、16コアNeural Engine
- 16GBユニファイドメモリ
- 1TB SSDストレージ
- MacBook Pro 15インチ(2018)
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- 2.9GHz 6コア第8世代Intel Core i9(Torbo Boost使用時最大4.8GHz)
- 32GB 2,400MHz DDR4オンボードメモリ
- 1TB SSDストレージ
- Radeon Pro Vega 20(4GB HBM2メモリ搭載)
- iMac 27インチ(2020)
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- 3.8GHz 8コア第10世代Intel Core i7(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)
- 64GB 2,666MHz DDR4メモリ
- 2TB SSDストレージ
- Radeon Pro 5700 XT(16GB GDDR6メモリ搭載)
テストに使用したPhotoshopアクション
- 6000×4000pxのRawデータをCameraRawで開く
- CameraRawでプリセットの「Adobeカラー」で現像し、Photoshopで開く
- 長方形の選択範囲を作成し、「コンテンツに応じた塗りつぶし」を実施、選択を解除
- レイヤーを作成後塗りつぶし、フィルター:雲模様1を実施
- 雲模様1のレイヤーにフィルター;ノイズを加えるを実施
- 雲模様1のレイヤーにフィルター:ぼかし(ガウス)を実施
- 雲模様1のレイヤーの描画モード:オーバーレイに変更
- 新規レイヤーを作成後塗りつぶし、フィルター:逆光を実施
- 逆光のレイヤーの描画モードをスクリーンに変更
- レイヤーを統合
- フィルター:ニューラルフィルター「JPEGのノイズを削除」を実施
- 画像解像度を18000×12000pxに再サンプル(ディテールを保持)
- 画像解像度を2000×1333pxにダウンサンプル(バイキュービック法:シャープ)
- JPEGに保存(画質:0)
結果発表
M1のMacBook Airが爆速なのかと期待しましたが、実際は…。
M1搭載MacBook Air
さっそくM1搭載MacBook Airで実施してみました。合計3回アクションをおこなっています。平均で44.15秒かかりました。
MacBook Pro 15インチ(2018)
次にMacBook Pro 15インチ(2018)のテストです。こちらも3回テストしました。平均で34.94秒かかりました。
iMac 27インチ(2020)
最後はiMac 27インチ(2020)です。3回テストを実施しました。平均で18.42秒かかりました。
3台の平均での比較
3台のテストの平均でMacBook Air(M1)、MacBook Pro(2018)、iMac(2020)を比較します。
Photoshopアクションのベンチマークを終えて
現行のPhotoshop 2021はApple Siliconには対応していないので、M1搭載MacBook AirではRosetta 2にて動作しています。インテル向けバイナリをApple Silicon向けバイナリに変換させながら動作していますのでかなり不利に働いているのかもしれません。Photoshop for Mac ARMのBeta版で検証すればいいのかもしれませんが、2021年1月にはネイティブ対応したPhotoshopがリリースされる予定なので楽しみに待ちたいと思います。
ネイティブ対応したPhotoshopをM1搭載MacBook Airで動かした時に、今回のMacBook Pro 15インチ(2018)よりは速くなると予想できますが、iMac 27インチ(2020)より速くなるとは思えません。iMacにはIntelの第10世代i7にRadeon Pro 5700 XT(16GB)を搭載していますので、しばらくはメイン機として活躍してくれそうです。
iMac、買ったばっかりなのでこれはこれで嬉しい結果かもしれません。