あいにくの天気でしたが、ポートフォリオセミナーに多くの生徒が参加しました。
これまでのポートフォリオセミナーでは、就職までの流れや作品作りのポイント、卒業生のポートフォリオを見せながらどのような考え方で就職できるポートフォリオを作っていけばいいかを講義していました。
今回は、2時間半から3時間半に延長して製本のワークショップを取り入れてみました。直前で人数が増えて準備に手こずり、生徒にも手伝ってもらい、かなりバタバタとしてしまいました。
<製本道具と材料>
- 本文・見返し・カバー
- ホットメルトシート
- カッター、カッティングマット、定規
- アイロン、クッキングペーパー
- 角材、輪ゴム
- 金ノコ
<製本手順>
- 用紙を選ぶ
- 丁合を確認する
- 用紙を揃えてガチャックで固定する
- 背の溝位置のガイドを入れる
- 木材で固定する
- 金ノコで背に溝を入れる
- 表紙に折筋を入れて、折る
- 表紙にホットメルトシートを貼る
- 表紙に本体を挟む
- クッキングペーパーを挟んで、アイロンを掛ける
- 冷ます
- 天地小口の三方裁ち
- カバーに差し込む
竹尾で買ってきた原紙
- タント S-2(四六判・100kg)4枚
- ベルチーニ B281(700×1000・64kg)3枚
- ヴィベール 0900(700×1000)1枚
- ハイピカE2F シルバー(四六判・68kg)1枚
- D’CRAFTキューブ(ハトロン判・129.5kg)1枚
ワークショップではタントとベルチーニを使おうとしましたが、後から世界堂で「新だん紙」「イルミ」も購入しました。
早速、とじ助も大活躍です。
見返しに折り目を入れてる担当の生徒さん
一人一人、金ノコで背に切り込みを入れてもらいました。金ノコは5本用意したのですが、この工程が一番時間が掛かってしまいました。
細く切ったホットメルトシートを見返しに貼り付けます。
本文ページを見返しに挟み込んでアイロンを掛けます。男の子は初アイロンの方も。
ホットメルトが冷めたら、カッターで三方断ちして表紙を付けたら完成です。早速表紙を書き込む生徒さんもいらっしゃいました。
11名も参加したので思った以上に時間が掛かってしまいました。次回はもう少し人数を絞るか、道具を人数分揃えないとだめそうです。
そして、一番感じたのが「カッターを使えてない生徒が多い」こと。基本的なことをじっくりと教える時間が必要なのかと思いました。