6回目 InDesign その他の機能
合成フォント
本文での書式指定は「合成フォント」を使用して、和文と英数字のフォントを組み合わせたセットを作成する。明朝体とゴシック体でのセットを作成してみよう。英数字は和文より小ぶりに表示されるのでサイズやベースラインを指定する。ただし、英数字のサイズを大きくすると和文より太く見えてしまう場合があるので選ぶ欧文やウェイトに気を付けること。
書式メニュー>合成フォント
「新規」を選び、合成フォント名を指定するが、フォント名は必ず英数字のみで指定すること。合成フォントの機能は日本版のInDesignのみの機能であり、合成フォント名に日本語を使うと不具合の原因となる。
提出課題
InDesignで判型A4タテ、マージン/段組みでレイアウトを作成する。
- 明朝体とゴシック体で合成フォントを作成すること。
- 和文(漢字/かな/全角約物/全角記号)は固定し、欧文(半角欧文/半角数字)をいろいろと試してみること。少なくとも5パターンを明朝体・ゴシック体でそれぞれ作成すること。
- 5パターンを作った上で、それぞれ一番良いと思う組み合わせにマークを付けること。
- PDF/X-1aで書き出し、提出すること。
PDFへの書き出し
PDFで書き出すことで、配置ファイルも含め1ファイルにまとめることが出来るし、使用フォントもエンベット(埋め込む)ことが出来る。InDesignを持っていない相手でも、Adobe Reader(https://get.adobe.com/jp/reader/)をインストールすることでファイルの閲覧やプリントが可能になる。ただし、編集は出来ないので完全データを作成する必要がある。
PDFの書き出しは、ファイルメニューの「PDF書き出しプリセット」から選択するか、ファイルメニューの書き出しからファイル形式をPDFを選択する。
PDFのプリセットから「PDF/X-1a:2001(日本)」か「PDF/X-4:2008(日本)」を選択する。
ページの指定と単ページか見開きページかを選択する。
トンボを付けるか付けないかを指定する。
IllustratorファイルやPDFファイルの配置
InDesignドキュメントにIllustratorファイルやPDFファイルを配置する際には、必ず「「読み込みオプションを表示」の設定をおこなうこと。
読み込みオプションの「トリミング」の設定により、配置される範囲が変わってきます。
境界線ボックスを選択した場合は、ファイル内のオブジェクト部分だけが配置される。
トリミングや裁ち落とし、メディアを選択した場合は、裁ち落としを含めて配置される。(配置するファイルに裁ち落としが含まれていた場合)
上記の場合は、トリミング・裁ち落とし・メディアの結果が同じになるが、Adobe Acrobatでページボックスの設定がされている場合は結果が異なってくる。
トンボを指定した場合は、裁ち落としが含まれたファイルでもアートボード基準で配置される。
アートはAdobe AcrobatでPDFファイルにアートサイズが設定されている場合に、その範囲を基準で配置する機能です。