iMacのキーボード探し
キーボードはしばらくHHKB BTをMacBook Proで使ってきました。iMacがやってきて付属のMagic Keyboard(テンキー付き)を10日ほど使用したのですが、さすがにHHKBとの打鍵感の違いに耐えきれなくなりキーボードを新調することにしました。
キーボードを新調する上で条件にしたのが、下記の4点です。
- 静電容量無接点方式…使っているHHKBの打鍵感を知ってしまったので、静電容量無接点方式よりも良い方式が出ない限りは妥協できなくなってしまいました。チャタリングも起きませんし、耐久性も高いです。
- テンキー付きのフルキーボード…テンキー付きのフルキーボードにするのは、やはりソフトによっては数値を入力する機会も多いですし、確定申告に向けての帳簿作成もテンキーがあると捗ります。iMac用だと持ち歩くこともないので大きくなっても困らないのもあります。
- 有線接続…有線接続を条件にしたのは、iMacが据え置きということもありますし、有線の安定感を取りました。使っているHHKB BTはBluetooth接続なのですが、接続は安定しています。
- 固定荷重45g…HHKB BTがALL 45gなので揃えたいと思います。30gだと指には優しそうですが、タイプミスが増えそうです。
静電容量無接点方式ということは東プレのREALFORCEかHHKBの2択になり、フルキーボードとなるともはや東プレREALFORCEの1択となります。
Mac用のREALFORCEの中から選んだのはPZ-R2SA-US4M-WHで、PFU Limited Edition。
PZ-R2SA-US4M-WHの仕様
キー配列はMacBook ProやHHKBに合わせてUS配列で、カラーはホワイトにしました。ブラックカラーは塗装が剥げることがあるようで、ねっとでも何件か見つけることができました。
重量 | 1.4kg |
サイズ | 142mm✕455mm✕30mm |
キー数 | 109キーレイアウト |
キー荷重 | ALL 45g |
キーストローク | 4mm |
キー構造 | ステップスカルプチャー |
Nキーロールオーバー | Nキーロールオーバー |
インターフェイス | USB |
対応OS | macOS X 10.10以降 |
内容物 | キーボード本体/保証書/User’s Manual/キートッププラー/一体型キースペーサー(2mm/3mm) |
Macモデルの特徴として、テンキーの0が小さくなって隣にカンマがあるのと、BootCamp用のWin Modeがあったりします。
打鍵感と静音性をHHKB BTと比較
HHKB BTのPD-KB600Bを使っているので打鍵感と静音性を比較してみたいと思います。HHKBも静電容量無接点方式です。キー荷重も同じ45g、キーストロークも同じ4mmです。しかし使用しているHHKB BTは静音化を図って改造してますし、キートップも交換しているので吊るしの状態とは違っています。
打鍵感
静電容量無接点方式の気持ちよさはどちらも同じです。物理的な接点がないのでスコスコと上品で、自分のタイピングの音の快感に心酔させられていきます。トルクが一定で、長時間使用しても疲れ知らず、指への負担も最小限に抑えられます。キー荷重はどちらも45gなのですが、REALFORCEの方が剛性感が高く感じます。これは本体の重量も重く安定しているからかもしれません。またREALFORCEは新品なのでキー荷重もHHKBより重く感じます。
静音性
HHKB BTはOリングを入れて静音化しており、REALFORCEはもともと静音タイプなのですが、REALFORCEの方が圧倒的に静かです。HHKBのスコスコという音になれているので不安になるほどです。HHKB BTはキートップも変えているのでその影響もあると思われ、若干ですがカチャカチャという音もします。詳しくは下で録音していますので、聴き比べていただければと思います。
タイピング音聴き比べ
Apple MagicKeyboard、FILCO Majestouch Convertible 2、HHKB BT、REALFORCE R2SA-US4Mの4つのキーボードのタイピング音を録画しましたので、聴き比べてみてください。キーボードから10cmほどの距離にマイクをせっとしています。
HHKB BTと比較した機能性
REALFORCE R2SA-US4M-WHはフルキーボードなので、HHKBと比較して便利な点がいくつかあります。
ファンクションキー
Apple純正のキーボード同様にファンクションキーが画面の明るさ、音量、メディア操作などへの切り替えキーが搭載されています。
専用ソフトウェア
キースイッチを無効化、CapsLockとCtrlキーの入れ替え、インジケーターLEDのカラー設定、APCの設定などをおこなえる専用ソフトウェアが利用できます。
APC(Actuation Point Changer)機能
今回購入したREALFORCEはAPC(Actuation Point Changer)機能が搭載されていて、キー入力される深さを1.5mm・2.2mm・3mmから選択できるようになっています。また、2mmと3mm厚のキースペーサーが付属しており、APCの設定に応じてキーストロークの調整ができるようになっています。
静音キー
静音仕様キーボードなので、タイピング音が静音化したHHKB BTよりも静かです。
高さの調整
HHKB BTも高さの調整が可能ですが、REALFORCE PZ-R2SA-US4M-WHも同じように高さを高くする機構があります。REALFORCEはファンクションキーがあるので奥行きがその分長いので、傾きは緩やかです。
Mac用キー配置
このモデルはMac用REALFORCEなので、テンキーも含めてApple Magic Keyboardと配列が似ています。
シート式のユーザーズマニュアル
キーキャップの着脱工具が付属
親切にちゃんとしたキーキャップの着脱工具が付属しています。キースペーサーの交換時にも使いますし、清掃の際にも活躍してくれます。
使ってみての感想
今回はどうしてもテンキー付きのフルキーボードにしたくて、東プレ REALFORCEにしました。タイピングの感覚はさすがの静電容量無接点方式でHHKBもREALFORCEも申し分なく、何時間でもタイピングしていられます。またMac専用モデルなので、自分でカスタマイズしていかなくてもすぐに使えるので安心です。もちろんKarabinerでカスタマイズすると更に使い勝手はよくなっていきます。HHKBもREALFORCEも3万を超える高価なキーボードですが、プログラマーじゃなくてもタイピングする時間がある程度長い方は、十分に元が取れる買い物だと思います。
デザイン的にHHKBが好きなのと、フルキーボードはスペースも取りますので、その必要がなければHHKBをおすすめします。官能的なHHKB、質実剛健なREALFORCEといったところでしょうか。