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「アイデアの発想法」をデザインに用いる

アイデアの発想法を考えてみる

ブレインストーミングやマインドマップなど、アイデアを発想するための手法がビジネスの現場でも普通に使われるようになっています。マーケティングはもちろんデザインの現場でも毎日新しいアイデアを生み出そうと日々頭を悩ませていることと思います。

あらかじめ書いておきますが、デザインは視覚伝達ですから言葉のアイデアをそのまま具現化しては見た人を魅了することはできません。ここに書いているのは主に理論的なアイデアの発想法ですから、デザインに用いる場合は言葉を使いつつ「絵」としてどう落とし込むのかを常に意識する必要があります。

ブレインストーミング

集団でアイデアを出し合うことで発想の連鎖や誘発を期待し、アイデアの質よりも量を最優先する手法です。具体的な手法では一人一人順番に発言する順番ブレインストーミングや質疑応答や対話を利用する質疑応答ブレインストーミングがあります。

(ウィキペディアより引用)

ブレインストーミングに利用できるWebサービスやアプリケーション

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KJ法

川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)さんが考案した手法で、ブレインストーミングで出されたアイデアをより具現化するために使われることが多いです。データをカードに記述し、関係性のグループ毎にまとめ、図解し、論文などにまとめていきます。

  1. カードの作成(アイデアをカードに書き出す)
  2. グループ編成(関係性によってグルーブにまとめタイトルをつける)
  3. 図解化(KJ法A型)
  4. 叙述化(KJ法B型)

KJ法に利用できるWebサービスやアプリケーション

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マインドマップ

トニー・ブザンによって開発されたアイデア発想法です。自分の考えを絵に描いて整理する手法で、1枚の紙の上に表現したいテーマをイメージで中央に描き、放射線状に連想するキーワードやイメージを枝葉のように広げていきます。テーマに近いキーワードは誰でも思いつきますが、逆に離れたキーワードはテーマとの関係性が薄れていったりします。導き出されたテーマ同士を結びつけたりすると新しい発見があるかもしれません。

マインドマップに利用できるWebサービスやアプリケーション

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チェックリスト法

ブレインストーミングを考案したアレックス・オズボーンの発想法で、チェックリストと照らし合わせることで強制的にアイデアを発想させます。

  1. 転用(他に使い道はないか)
  2. 応用(似たモノやアイデアはないか)
  3. 変更(意味、色、カタチなどを変えられないか)
  4. 拡大(加えられないか、多く出来ないか)
  5. 縮小(分割したり、減らしたり出来ないか)
  6. 代用(何か代用できないか、他の素材・アプローチはないか)
  7. 置換(順番を変えられないか、原因と結果を入れ替えられないか)
  8. 逆転(前後・上下・左右などをひっくり返したら、役割や立場をひっくり返したら)
  9. 結合(合体したり混ぜてみたら、アイデアや目的を結合できないか)

チェックリスト法に利用できるWebサービスやアプリケーション

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マンダラチャート

今泉浩晃氏によって開発された、3×3のマス目を利用したアイデア発想法です。アイデアを出したいキーワードを中央に置き、連想されるワードで周りのマス目を埋めていきます。出てきたキーワードを組み合わせることで新しい発想を生み出していきます。

  1. 3×3のマトリックスを書きます
  2. 真ん中にテーマを記入します
  3. テーマから思いつくキーワードを周りの8つのマス目に記入します
  4. 8つのマス目に書いたキーワードをテーマとして、新しいマンダラチャートを作成します
  5. 3から4を繰り返します

マンダラチャートに利用できるWebサービスやアプリケーション

マンダラチャート https://itunes.apple.com/jp/app/mandarachato/id409274623?mt=8

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うまく使いましょう

発想法は大きく拡散思考型のものと収束思考型に大別され、収束思考はブレインストーミングやチェックリスト法、マンダラチャート以外にも、NM法やゴードン法などがあります。拡散思考はKJ法を代表としてPERT法やストーリー法などがあります。マインドマップは両方の性格を併せ持っていると思います。発想法は300種類以上もあると言われてるので、代表的なものだけでも知って自分に合うもの、用途によって使ってみましょう。また、上記の発想法以外にも文章やスピーチで利用される「修辞技法」などはデザインにも応用できるのではないかと思います。

ただし最初に書いたようにそのまま視覚伝達のデザインに利用することはできません。言語として出てきたアイデアを元にどうビジュアルに落とし込んでいくかも含めて上手く利用することで、思考の幅を広げる手助けにはなると思います。使い方を間違えると、ただの言葉遊びになってしまい、説明は分かるけど、やりたいことは分かるけど、デザインに落とし込めてないという結果に繋がってしまいます。上記の手法は言語化された思考法ですから、デザインはあくまでも「造形発想」であることを忘れないようにしましょう。

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