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無線綴じの製本手順

グラフィックデザイナーとして就職・転職活動をする上で、ポートフォリオ(作品集)はなくてはならない物です。

ポートフォリオの出来、不出来が採用の可否に大きく関わってきます。しかし、求人応募→一次選考→面接→二次選考の流れから面接に呼んでもらえないとポートフォリオを見せる機会が訪れません。

そこで最初の求人応募の段階で、郵送する履歴書や職務経歴書と一緒にミニ・ポートフォリオを送ってしまうというのも一つの手段になります。更にきちんと自分で製本すればよりアピールできるのではないでしょうか。

もちろん作品のレベルが大切ですが、自分で台割り考えたり、レイアウトしてプリントし製本することで、製本の仕組みも理解できますし、カッターの使い方や紙の折り方なども身につくかと思います。

本屋さんに行けば、手製本の書籍も多く出版されているので、自分でいろいろと工夫してみると良いと思います。
ここでは、無線綴じを使っての製本の手順を載せたいと思います。

 

<手順1>ノドの断裁〜切り込み
サンプルの写真ではトンボを付けていませんが、正確にやるならトンボ付きで両面プリントし、揃えたらずれないようにガチャックで固定します。

 

しっかりと固定できたら、ノド側をカッターで断裁します。定規がずれないように、またカッターの角度がぶれないように気をつけましょう。

 

開きのページがあるなら、ガチャックを外して挿入しておきます。

 

再び、位置合わせをしてガチャックで固定します。

 

ずれがないか、きちんと確認しましょう。

 

次にノド側に金ノコでスリットを入れていきます。6、7mm間隔くらいで、深さは3、4mmあれば良いかと思います。

 

<手順2>ホットメルトによる接着

ホットメルトをガンにセットして温めます。

 

ノド側のスリットの奥まで入るように、ホットメルトを押し込みます。

 

合わせて、背にもホットメルトを塗っておきます。

 

更にノド側をスリットの深さ+1mm程度、ホットメルトを塗ります。

 

背の厚さに合わせて折り込みをいれた表紙を準備します。

 

ホットメルトを塗り込んだ本文を表紙に挟み込みます。背のホットメルトが凸凹しているとキレイに製本出来ないので、やすりなどで平らにしておきましょう。

 

アイロンでもできますが、今回は製本機を使いました。アイロンを使う場合はクッキングペーパーを使ってホットメルトがアイロンに付かないようにしましょう。

 

電源をオンにしてまってるとブザーがなって教えてくれます。仕組みとしては、差し込んだ本を挟むようにして温めています。

 

<手順3>折り込みと断裁

きちんと接着できていたら、表紙回りに折り込みを入れて表紙が開きやすくします。

 

後は、天・地・小口側をカッターで断裁したらできあがりです。きれいに断裁するコツは、定規をしっかりと固定する、カッターは腕を前後にのみ動かすように使う、カッターの角度を寝かす、1枚ずつ切ることです。

 

切り口がキレイでなければ、紙ヤスリなどで整えましょう。

 

できあがり。

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