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Silicon Mac前にIntel Macへの駆け込み需要は起きるのか

11月11日のApple EventでApple Siliconを搭載したMacの新製品が発表されると言われています。最初のApple Silicon Macは、MacBookとも、MacBook Airとも、MacBook Proとも、またMac miniやiMacではないかとも予想されている。いきなりMacBook Proはできれば避けてほしいとも思うのですが。

思い返すと2005年にAppleがPowerPCからIntelへの移行を発表し、2006年に発売した最初のIntel MacはMacBook ProとiMacでした。駆け込みで最後のPowerBook G4を購入したことを思い出しました。AppleはRosettaというPowerPC用コードをIntel用コードに変換する仕組みを用意しましたが、パフォーマンスが悪かったり、DTP環境での不具合にヒヤヒヤした経験をされた方も多かったと思います。私と同じようにPowerPC Macを駆け込みで購入した方も多かったようで、中古市場でもPowerPC Macがしばらくは高値で売買されていました。

さて、今回のIntelからApple Siliconへの移行で、前回のPowerPCからIntelへの移行と同じようなことが起きるのでしょうか。今回もAppleはRosetta 2という仕組みを用意しました。CPUだけではなくOSもBig Surが搭載され、2001年のMac OSXから約10年ぶりに11に移行することになります。CPUの移行だけでなく、10年ぶりのOSの大型アップデートを伴う今回の移行に不安が生じないのでしょうか。

たしかに以前のIntel Macへの移行時とは環境が変わったと言えます。紙媒体のDTPがMac利用の依存度が強かった頃と比べ、Webや動画、プログラムの用途が多くなったのでCPUやOSのバージョンに依存する割合は減ったと言えるでしょう。
Apple Silicon Macの発売を待って、Intel Macの購入を買い控えているユーザーも一定数居るのではないでしょうか。Apple Silicon搭載のMacのパフォーマンスはかなり高いとの情報もありますので、切り捨てられるIntel Macを今の時期に購入するという選択肢は持たれないのかもしれません。

CPUのApple Siliconへの移行、mac OSの大型アップデートという大きな転換を迎えようとしています。AdobeはApple Silicon Macへの対応リリース日はまだ未定としています。アップルはIntel MacからApple Silicon Macへの移行は約2年ほど掛けて完了すると言っています。もしかして早々にAdobeが対応バージョンをリリースし、全く問題も置きずに移行できるかもしれません。そもそもAdobeは新しい2バージョンまでのインストールしかできないようにポリシーを変更しているので、古い環境を維持していくのも難しい状況になっています。特にDTPの環境ではこのAdobeの突然のポリシーの変更に既に振り回されている人たちが多くいると思っています。Macの使用率の高いDTPユーザーにとって、ここに来てのAppleの大型アップデートは非常に悩ましい状況なのではないでしょうか。

今のうちに最後のIntel Macを駆け込みで購入しておくか、Apple Silicon Macにチャレンジするか、非常に難しい選択だと思います。贅沢を言えば、Intel Mac環境を維持しつつApple Silicon Macを検証していくのが一番いいのですが、Macの買い替え時期との関係で考えていくことになるかと思います。最近ではMacからWindows環境に移行するDTPユーザーも居るようですし、それも一つの選択肢かもしれません。

Adobeアプリケーションの対応、その他のアプリケーションの対応、フォント環境、周辺機器の対応など、何も問題なく移行ができることを願うばかりです。
私は先日最後のIntel MacとしてiMacを導入したので、少し様子を見てからApple Silicon Macをテストしていきたいと思います。

10年前の事をどうしても思い出してしまうのですが、みなさんは、どうするでしょうか。

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