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絵本(貼り合わせ)製本に挑戦

絵本製本

今回は絵本製本のサンプルを作ってみたいと思います。無線綴じなどではどうしてもノド側が開きづらくなってしまいますが、絵本製本であれば、開いた際にノドが完全に開ききるので見開き貫通で作品を見せることができます。また用紙を貼り合わせるので、薄い用紙でも束厚をかせぐこともできます。

使った道具と材料

道具
材料

製本手順

本文の準備

見開きでプリントし、ノド側で印刷面が谷折りになるように折っておきます。しっかりと折っておかないと綺麗に貼り付けられないので、ローラーなどを使ってしっかりと折っておきます。見返しの用紙も同様に折っておきます。

折り終わったら本文用紙と見返しを揃えてクリップでノド側の天地をしっかりと留めておきます。

小口側を開きながら刷毛でボンド(木工ボンドに少量の水を混ぜます)を塗っていきます。ボンドを塗るのは印刷面ではない面同士を塗っていきます。ボンドがはみ出てもいいように印刷面に要らない紙を挟んでから塗っていきます。小口側をボンドで貼り合わせたらクリップを小口側にずらして、ノド側も同様にボンドで貼り合わせていきます。

すべて貼り合わせたら、背に寒冷紗を貼り補強しておきます。

ボンドが乾くまで(2〜3時間)板紙などで挟んで重しをしておきます。

表紙の準備

表紙の板紙をカットして準備します。本文判型より天地小口を3mm(高さ+6mm、幅+3mm)広く準備します。背の板紙は本文用紙の背幅を測り、それよりも幅を+4mm広く、高さは+6mm高く準備します。折り返しを15mmとして準備し、板紙をボンドで貼り、折り返して包みます。

角は45°に切り欠いて折り合わせます。

溝の部分は9mm程空けましたが、ボンドが付くように押し込んでおきます。貼り込んだらボンドが乾くまで重しを載せておきます。

表紙と本文の合わせ

表紙に本文を合わせてみます。今回はチリを3mmにしています。

背の板紙と表紙回りの板紙の間にボンドを塗ります。天地のチリには塗らないように手前で止めます。塗り終わったら閉じて、反対側も同様にボンドを塗ります。

竹串で溝を入れます。

ボンドが乾いたら、見返しと表紙を貼り合わせます。重しを載せて乾いたら絵本製本の完成。

 

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