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デジタル一眼レフでの動画撮影用にNDフィルターを導入して検証しました

NDフィルターを買った理由

Nikon D800ではこれまで静止画ばかりだったんですが、せっかくなんでムービー撮影もしてみようと思います。D800は既に5年使ってますが、もう少し頑張ってもらいます。

主な使用レンズは、SIGMA50mmF1.4、Nikon60mmF2.8Macro、18-35mmF3.5-4.5の3本。せっかくなので、一眼らしい絞り開放気味のムービーを撮りたいと思ってます。

絞りとシャッタースピードとISOの関係

絞り

絞りは数値を小さくすると開いて明るくなり、絞りの数値を大きくすると絞られて暗くなります。また、絞りを開けると被写界深度が浅くなり背景がボケます。絞りを絞ると被写界深度が深くなり遠景までピントが合います(パンフォーカス)。

シャッタースピード

シャッタースピードは分かりやすいですね。シャッタースピードが遅いと明るくなり、シャッタースピードが速いと暗くなります。シャッタースピードが遅いと手ブレや被写体ブレになりやすいので三脚が必須になってきます。最近ではカメラ側やレンズ側に手ブレ補正機能が付いて4段分くらいを補正するものが出ています。手ブレや被写体ブレは意図していない場合は避けたいのが一般的ですね。シャッタースピードが速いと、動きのある物が止まって写ります。

ISO

ISOの数値を上げると明るくなりますが、これはイメージセンサーが受けた光の電気信号を増幅するので、上げすぎると画質が劣化してきます。画質を優先するならISOは上げたくありませんが、手ブレなどの失敗よりは多少の画質劣化の方が優先されるでしょう。

EV値

ISO100の場合、絞りをF1、シャッタースピードを1sとして時をEV0として、絞りとシャッタースピードの関係を表したのがEV値ですね。なので、同じ露出になる絞りとシャッタースピードの組み合わせは複数あります。快晴の場合は、「F2・1/8000s」と「F32・1/30s」は同じ明るさになります。

バランス

このように「絞り」「シャッタースピード」「ISO」は明るさだけに関係する訳ではないので、その時の状況や被写体、表現によって判断することになります。絞りを開けたい場合は、そのぶんシャッタースピードを速くするか、ISOを下げてバランスをとることになります。

ムービーの場合

D800のISOは、低感度側がISO100で拡張感度としてはISO50までです。拡張感度は画質が悪くなるようなのでISO100までと考えた方が良さそう。ムービー撮影は、1920×1080で30fpsまで、1280×720で60fpsまでです。1920×1080で撮るとして30fpsなので、静止画のシャッタースピードで言えば1/30ということになります。

要するにシャッタースピードは1/30sで固定されるので、絞りを開けたいとするとISOを下げるしかないのですが、ISO100まで下げたとしても晴天の屋外撮影が15EVだとするとどうしても白飛びしてしまうことになります。結果、絞りを絞らないとダメだということに。

そこで必要なのが、NDフィルターと言うことになります。ND4だと2段(2EV)暗くなるのでその分絞りを開けられることになります。

ND8なら3段(3EV)暗くなるのでその分絞りを開けられることになります。

NDフィルター2枚重ねなら、絞りを5段(5EV)分絞りを開けられます。

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購入したのは77mm径のフィルターなので60mmMacroのレンズに使用する時は、ステップアップリングを間に噛ませて装着しています。

最近では可変式のNDフィルターも出てるので迷いましたが、高価なものでないと画質が悪くなったり、均一に暗くならなかったりするようなのでシンプルなNDフィルターにしました。

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実際にNDフィルターの効果をチェック

実際に600mmMacroのレンズにNDフィルターの効果を検証してみたいと思います。1920×1080・30fpsで撮影します。同じ露出になるように「絞り(F)」と「ISO感度」を調整しながら撮影していきます。

  1. フィルター無し ISO100,シャッタースピード1/30s,F11
  2. ND4フィルター,ISO100,シャッタースピード1/30s,F5.6
  3. ND8フィルター,ISO100,シャッタースピード1/30s,F3.5

結論

効果抜群ですね。

天気が良い日もND4とND8の二枚重ねで大丈夫そうですが、快晴日のためにND16が欲しくなりました。

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