Kindle Comic CreatorはAmazonが配布しているKindle用のフィックスレイアウト電子書籍作成ツールです。1ページ毎の画像データを準備しておくことで、絵本や写真集などの固定レイアウトを簡単に作成することができます。
Kindle Comic Creatorのインストールと閲覧用にスマートフォンやMac、Windowsにリーダーアプリの「Kindle」をインストールしておきましょう。
Kindle Comic Creator ユーザーガイド http://kc2.s3.amazonaws.com/KC2UserGuide_ja.pdf
Kindle Comic Creatorのインストール
Amazonのダウンロードサイトから「Kindle Comic Creator」をダウンロードします。
Kindle Comic Creator https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A3IWA2TQYMZ5J6
画像データの準備
使用するデータは、全ページ同じサイズ(1,600px×2,540pxを推奨)のJPEG形式で準備してあります。TIFF、PNG、形式でも構いません。カラープロファイルは「sRGB」にします。
カバー用の画像ファイルも(1600px×2,560px)準備します。
画像は縦位置でも横位置でも構いませんが、どちらかに統一するようにします。カバーは縦位置のみです。
Comic Creatorへの読み込み
Kindle Comic Creatorを起動したら、「新しい本を作成」をクリックします。
「パネル選択」の設定画面が表示されるので、各項目を設定します
「本の言語を選んで下さい」
日本語
「Kindleパネルビューを作成しますか?」
いいえ
「本の組方向」
単ページの表示で固定する場合は、「縦置き」または「横置き」を選び、デバイスが縦向きで単ページ表示、横向きで見開きページにしたい場合は「アンロック」を選びます。
今回は、「アンロック」を選びました。
「本のページ進行方向(右開き/左開き)」
横組みの本は「左から右へ」、縦組みの本は「右から左へ」を選びます。
「本のページサイズ(画像の解像度)」
そのままで構いません。
設定が終わったら「続ける」をクリックします。
「メタデータ&設定」の画面が表示されます。
「タイトル」
書籍名を入力します。
「著者」
作者名を入力します。
「出版社」
オプションなので、必要があれば入力します。
「カバー画像」
準備したカバー用画像データを指定します。
「新しい本をどこに保存します?」
書き出し先のフォルダを作成しておき、指定します。
設定が終わったら、「ページの追加を開始」をクリックします。
「ページを追加」のウインドウが表示されるので、本文ページ用の画像データをすべて選択して、「Open」をクリックします。
読み込みが完了します。
プレビューが表示されます。
「ページ設定」ボタンから「すべての見開きページを設定」を選択します。
Comic Creatorからの書き出し
「ファイル」メニューから「KF8ブックとしてエクスポート」を選びます。
必ず拡張子(.mobi)も含めて設定します。
「ビルド」メニューから「ビルド&プレビュー」を選んでも構いません
たったこれだけで固定レイアウトのKF8ファイルが作成されます。「Kindle」のリーダーアプリで閲覧してみましょう。
目次の修正
「Kindle Comic Creator」から書き出したKF8は目次が全ページに対して作られてしまいます。
書き出された「toc.ncx」ファイルを修正することで目的のページへの目次の作り方を解説します。
「Kindle Comic Creator」から書き出す際に指定したフォルダ内に「toc.ncx」というファイルがあるので、エディターやコーディングソフトで開きます。
開いた「toc.ncx」ファイルを編集します。toc.ncxファイルをWebオーサリングソフトなどで開きます。
<navMap>内の<navPoint playOrder=”1″ id=”toc-1″>から</nacPoint>までが1つも目次項目です。
<text>page-0</text> page-0が目次に表示される文字列です。
<content src=”html/Page-0.html“/> html/Page-0.htmlがリンク先の指定です。
目次を編集し、不要な目次項目は削除し保存します。
次に「Kindle Previewer」を起動し、フォルダ内の「content.opf」ファイルをKindle Previewerのウィンドウ上へドラッグ&ドロップします。
コンパイルが終わると編集したKF8ファイルが書き出されます。