jittodesign blog

デザインやグラフィックソフト、カメラなどに関するブログです。

<新規ドキュメント>
  • 新規ドキュメントの作成
  • ドキュメントプロファイル:プリント
  • ページ数:1
  • 開始ページ番号:1
  • 見開きページ:OFF
  • プライマリテキストフレーム:ON
  • ページサイズ:A5
  • 方向:縦向き
  • 綴じ方:右綴じ

InDesignScreenSnapz003

マージン・段組

天地ノド小口に適当なマージンを設定

InDesignScreenSnapz002

本文のテキストファイルの配置
1ページ目のプライマリテキストフレームにカーソルを挿入する。

InDesignScreenSnapz004

 

ファイルメニューから「配置」を選択し、テキストファイルを選ぶ。「読み込みオプション」を表示をチェックする。

InDesignScreenSnapz001

 

テキスト読み込みオプションの画面が表示されるので、「文字セット」をテキストファイルの文字コードと合わせます。(作例ではUnicode UTF8)になっています。

InDesignScreenSnapz002

 

1ページ目のプライマリテキストフレームにテキストファイルが配置されます。テキストが全部入りきるように、ページが増やされ、連結したテキストフレームが作成されます。この機能がプライマリテキストフレームです。

InDesignScreenSnapz003

 

名前を付けてInDesignドキュメントを作業用フォルダに保存します。

InDesignScreenSnapz004 (1)

 

文章は、章タイトルと本文の2階層でできています。それぞれの階層毎の書式を設定して、段落スタイルに登録します。
今回のEPUBはiPhoneやiPadの「Kindle」アプリでの閲覧をターゲットとして制作していきます。そのため、iPhone/iPadにデフォルト(初期設定)でインストールされている「ヒラギノ」書体で表示されることを前提とします。
「章タイトル」は「ヒラギノ明朝Pro W-6」、文字サイズ「26Q」に設定しました。

InDesignScreenSnapz005

 

本文は、「ヒラギノ明朝Pro W-3」、文字サイズ「13Q」に設定しました。

InDesignScreenSnapz006

 

それぞれを段落スタイルに登録し、文章に段落スタイルを適用しておきます。

InDesignScreenSnapz007

 

ルビの設定
今回の文章は《》内が前の文字のルビになっています。InDesignのルビ機能を使ってルビの設定をしましょう。
《》内のルビを選択して、編集メニューから「カット」(command+X)を選びます。

InDesignScreenSnapz009

 

ルビの親文字(ルビが振られる文字)を選択します。

InDesignScreenSnapz010

 

文字パネルのパネルメニューからルビの「ルビの位置と間隔」(command+option+R)を選びます。

InDesignScreenSnapz011

 

ルビの設定画面が表示されるので、「ルビ」欄に先ほどカットしておいたルビをペースト(comman+V)します。種類から「グループルビ」を選びます。

InDesignScreenSnapz012

 

「OK」をクリックすると親文字にグループルビが設定されます。

InDesignScreenSnapz013

 

文章内のすべてのルビを設定します。

InDesignScreenSnapz014

 

ルビを設定した《》が不要になりますので、編集メニューの「検索と置換」機能を利用して削除しましょう。
テキストタブの検索文字列に《》を入力し、置換文字列に何も入れずに、検索:ドキュメントで「すべてを置換」を選びます。

InDesignScreenSnapz015

 

《》を削除することができました。

InDesignScreenSnapz016

 

<自動でルビを振る方法>

InDesignで適当なサイズのドキュメントを作成します。プライマリテキストフレームをチェックしておくとテキストが入りきるまでページが増加してくれるので便利です。ページサイズは適当で構いませんし、レイアウトグリッドでもマージン・段組みでも構いません。

InDesignScreenSnapz003

 

1ページ目のプライマリテキストフレームにカーソルを立てて、青空文庫形式のルビが振られたテキストを配置します。文字化けしてしまったら、読み込みオプションを表示させ文字セットの項目をテキストデータに合うようにします。プライマリテキストフレームを利用しているので、文章が入りきるまでページが作成されます。

InDesignScreenSnapz007 (1)

 

編集メニューから「検索と置換」を選び、正規表現タブを選びます。

  • 検索:|?([一-龠]+)《(.+?)》
  • 置換:<cRuby:1><cRubyString:$2><cMojiRuby:0>$1<cRuby:><cRubyString:><cMojiRuby:>

グループルビの場合は<cMojiRuby:0>、モノルビの場合は<cMojiRuby:1>とします。
検索対象を「ドキュメント」とし、「すべてを置換」で変換します。

InDesignScreenSnapz003 (1)

 

置換後のテキストです。

InDesignScreenSnapz011 (1)

 

テキストを全選択し、コピーしておきます。

InDesignScreenSnapz005 (1)

 

「テキストエディット」を起動し、新規ファイルを準備します。

テキストエディットScreenSnapz001

 

先ほどコピーしておいた文章をペーストします。

テキストエディットScreenSnapz002

 

ペースとした文章の1行目に<SJIS-MAC>を追加します。

 

 

テキストデータを保存します。標準テキストのエンコーディングを「日本語(Shift JIS)」にします。

テキストエディットScreenSnapz006

 

後はInDesignのドキュメントに保存したテキストファイルを配置すれば、ルビが振られて配置されます。

InDesignScreenSnapz010 (1)

 

EPUB書き出し時のタグの設定

段落スタイルパネルには、EPUB書き出し時のタグやクラスの設定があります。
まずは「章タイトル」を設定します。章タイトルに挿入カーソルが入っている状態で、段落スタイルパネルの「章タイトル」のスタイルをダブルクリックします。

InDesignScreenSnapz001 (1)

 

段落スタイルの編集画面が表示されるので「タグを書き出し」タブのタグに「h1」、クラスに任意の文字(半角英数字のみで英字から始まる文字)を入力します。
章毎にEPUB内のHTMLファイルを分割したいので、「ドキュメントを分割(EPUBのみ)」にチェックします。

InDesignScreenSnapz003 (2)

 

 

本文の段落スタイルも編集します。

InDesignScreenSnapz002 (1)

 

「タグを書き出し」タブのタグを「p」、クラスを「normal」に設定しました。

InDesignScreenSnapz004 (2)

 

今回はそれぞれの段落スタイルを個別に編集しましたが、段落スタイルパネルのパネルメニューから「すべての書き出しタグを編集」を選ぶことで、段落(文字)スタイルのタグとクラスを一気に編集することができます。

InDesignScreenSnapz005 (2)

InDesignScreenSnapz006 (2)

 

書誌情報の設定

EPUBなどの電子書籍は紙の書籍と同じように、書籍のタイトルや著者などの情報持ちます。InDesignでは、ファイルメニューの「ファイル情報」とEPUB書き出し時のオプションの2箇所で書誌情報を設定するようになっています。

ファイル情報

ファイルメニューから「ファイル情報」を選びます。

InDesignScreenSnapz001 (2)

 

「説明」タブで、ドキュメントタイトルに書籍名、作成者に著者、説明に概要、キーワード(複数の場合はセミコロンで区切る)を入力して、「OK」を押します。

InDesignScreenSnapz002 (2)

 

カバーデータの準備

AmazonのKindle Direct Publishing(KDP)では、縦横比率が1:1.6、長辺が4500px(最低1000px)のJPEGまたはTIFFが推奨されています。EPUBで使用するカラープロファイルはsRGBです。

  • Kindle 2,560×1600px(最大4500×2812px)
  • iBooks 2048x1536px

Photoshop

PhotoshopScreenSnapz001

 

カバーには書籍名と著者名が必須です。地色がホワイトの場合は、輪郭に枠を作成しましょう。
デザインができたら、編集用にPhotoshop形式で保存しておきましょう。

 

次にEPUB用にJPEG形式で保存します。

PhotoshopScreenSnapz003

 

 

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