Lecture Notes

グラフィックデザイン応用講座

グラフィックデザイン応用講座

全14回(1回:2.5H)のカリキュラムです。このグラフィックデザイン応用講座の目的は、広告におけるデザインセンスを上げ、就転職活動に必須のポートフォリオに入れる作品を作っていくことです。

新聞広告賞への応募 http://jittodesign.org/page-8640/

センスを上げる

デザインができるかどうかはセンスです。しかし、センスとは持って生まれたものでもありませんし、ちょっとキャッチーなビジュアルがそれっぽく作れることでもありません。

  • 視覚伝達のしくみを学ぶ(構図や配色、質感などがどのように認知されるか)
  • 対象となる人(社会)がどのように受けとるかを感じる
  • 広告アイデアと造形アイデアの発想力を鍛える
  • 出来上がったモノがどう観えるのかを観察する力を養う

これらを身につけるには、本を読むことでもありませんし、理論を知ることだけでもありません。それでは、みんなが同じもを作ることになりますが、「人と同じ」はデザイナーとしては致命的です。他の人とは違った視点、アプローチ、造形表現があり、何通りものアウトプットを出し続けることができる人。これが「デザインセンスがある」ということです。

そのためには、センスを身につけるための正しい手順で、訓練していく必要があります。100人中100人がとは言いませんが、訓練していくことでデザインセンスは飛躍的にあげることができます。しかし、訓練を始める前に邪魔になる思考を排除しておく必要があります。

  • 今の自分の個性や趣向を押さえること。本当の個性は100や200のアウトプットからどれを選ぶかです。ポッと思いついた事は個性ではありません。ポッと思いついた思いつきを封じ、もっと他に視点はないか、もっと他の表現はないかと広げる必要があります。そのためには、自分の個性や趣向は邪魔にしかなりません。
  • 例えば、「丸にしよう」と思いついたとしても「丸」には、大きさや色(色相やトーン)、輪郭の鮮明さ、位置、質感などあらゆる要素が含まれます。「丸」という言葉(言語)で捉えてはいけません。人は視覚で捉えたものを言語に置き換えますが、その視覚には言語化されないイメージが含まれます。デザイナーはその言語化されない部分を担うのです。
  • 自分が作ったモノには、自分の考え方やスタンス、視点が反映されます。良いモノを作るには、自分自身の考え方を広げ、人間としての幅を広げていく必要があります。そのために必要な事は「常に変わっていく」ことです。知っていることに頼るのを止め、「常に変わっていくこと」を意識しましょう。
  • デザインや広告は社会に対して作用しないといけません。そのためには社会を知り、どうすれば動くかを意識する必要があります。社会といっても男と女、幼児、子供、10代、20代、趣味や嗜好などさまざまに分類することができます。そのカテゴリーにはどんな特徴・特性があるか、何が流行っているのかなど、常に意識して情報収集する習慣を付けましょう。そのためには自分の趣向するエリアにとらわれず、さまざまな人たちの視点で物事を捉え、考えることを意識しましょう。
  • 「面倒くさい」「難しい」はデザインの友です。「面倒くさい」「難しい」事を進んでやりましょう。それがクオリティの高いデザインを作るための近道ですし、学びも大きいです。

 

授業カリキュラム(2015/12/7)

判型:全15段
毎日新聞:380×511mm
朝日新聞:382×514mm
読売新聞:379×510mm

企業(商品)の選定 3〜5社

  • 2回目
    企業や商品の分析(用途、特徴、意味、似たもの、形、ターゲット、歴史など)
    企業や商品の世界観
    何を伝えればいいか
    既にある広告や過去の受賞作品などの分析
    サムネイル(アイデア出し)
  • 3回目
    デザインコンセプトやサムネイルの発表
    企業(商品)の絞り込み1〜2社
    素材の準備(ビジュアルやキャッチコピーなど)
  • 4回目
    データ制作とプリント
    台紙の準備
    素材の制作
    レイアウト作業
    プリントアウト(原寸)
    プリントの貼り合わせ
  • 5回目
    3案の制作
  • 6回目
    完成案のプレゼン&講評
  • 7回目
    自由課題制作

授業カリキュラム

          • 01回目
            広告デザインの学び方(自己紹介、過去のポートフォリオを観ながら求められることを具体的にする、デザインの進め方など)
            授業外課題の説明:キャッチコピー100本ノック
          • 02回目
            「フラワーショップのポスター」の課題説明
            アイデアの出し方
            進め方(調査・前準備→サムネイル→ラフスケッチ→素材の準備→レイアウト→プリント→修正)
          • 03回目
            「フラワーショップのポスター」のサムネイルとラフスケッチ
          • 04回目
            「フラワーショップのポスター」の素材準備とレイアウト
          • 05回目
            「フラワーショップのポスター」のプリントと発表
          • 06回目
            「ジュエリーブランドの新作発表会インビテーションカード」の課題説明
            アイデア出し
          • 07回目
            「ジュエリーブランドの新作発表会インビテーションカード」のサムネイルとラフスケッチ
          • 08回目
            「ジュエリーブランドの新作発表会インビテーションカード」のレイアウト作成
          • 09回目
            「ジュエリーブランドの新作発表会インビテーションカード」のカンプ制作
          • 10回目
            「ジュエリーブランドの新作発表会インビテーションカード」の発表
          • 11回目
            自由課題(何をやるか、作品に求められるもの、メディア展開など)
          • 12回目
            自由課題 制作
          • 13回目
            自由課題 制作
          • 14回目
            作品の発表

 

キャッチコピー100本ノック

授業外での課題とします。この課題の目的は、その企業や商品がユーザーにどのように認知されているか、キャッチコピーが観た人にどう伝わるかを考え、どのように視覚化しれば広告として成り立つのかを表現するための課題です。ポスターの場合は、主にキャッチコピーとビジュアルがメインとなります。キャッチコピーがどう伝わり、それに対してビジュアルをどう合わせるか、ずらすか、それによってどう感じるかのセンスを磨きましょう。

キャッチコピー100本ノック課題の詳細

 

フラワーショップのポスター

2011年調べですが、日本の花木生産額は世界第3位です。しかし、一人当たりの花木消費額は1位のスイスの3割程度で、多くの花木が輸出向けに生産されていることが分かります。国内消費としては、冠婚葬祭での消費が多く、日常生活で花を消費する習慣が一般家庭には根付いていないと思われます。小売店舗としては1993年に青山フラワーマーケットがオープンし、ライフスタイルとしての花の提案がされるようになってきていますが、まだ一部のユーザーしか獲得できていないように感じます。

そこで、青山フラワーマーケットに対抗するフラワーショップを展開することを想定して、広告を作りましょう。まずは青山フラワーマーケットのブランディング戦略、デザイン展開などを分析し、それに対抗するフラワーショップのネーミングの決定、ロゴデザイン、広告コンセプト、ポスターデザインと進めます。

最終的な作品としてはB1サイズのポスターを制作してもらいます。

 

青山フラワーマーケット http://www.aoyamaflowermarket.com/pc/index.php5

AFM_logo

AFM_shop

 

生徒の作例

Flower01_sFlower02_sFlower03_s

 

ジュエリーブランドの新作発表会のインビテーションカード

ジュエリーブランドの新作発表会のインビテーションカードのデザインをします。「2015年度の新作」でも良いですし、「新しいシリーズ」ということでも構いません。サイズも官製はがきサイズでも良いですし、不定形サイズでも、立体的でも構いません。

一つだけ条件を付けます。

折り加工を含むこと

 

制作の手順

1.ジュエリーのインビテーションカードのアイデアを20案出す。
ブランドを先に決めるのではなく、ジュエリーのインビテーションカードとしてのアイデアを沢山だしましょう。折り加工にも沢山ありますし、飛び出す細工があったり、立体的な造形でも構いません。
郵送されている状態、顧客が手にした状態、開けられる状態などいろんな状態をイメージしながらアイデアを出しましょう。

2.そのアイデアが成り立ちそうだブランドを探します。
自分が出したアイデアがブランドイメージとしてマッチするブランドを探します。

3.ブランドイメージとカードアイデアを更にすり合わせる
ブランドが決まったら、そのブランドイメージに合わせてカードのデザインを作り込みましょう。

4.完成イメージができたら、用紙の選定をします。
コート紙は用意していますが、それ以外の用紙やパーツ、素材が必要であれば世界堂や東急ハンズで購入しましょう。

5.Illustratorでレイアウトデータを作ります。
折り加工の種類や箱などの立体にする場合は、紙厚に合わせた展開図を作る必要があります。

6.カンプの制作
プリントして、折り加工・断裁・組み立てして完成させます。

 

ジュエリーブランド

日本のジュエリーブランド

海外のジュエリーブランド

 

デジタルカメラの中吊り広告

コンパクトカメラはスマートフォンに需要に押され売り上げが落ち込んでおり、より高機能・高画質に向かったり、360°パノラマや4K動画などに特化したモデルがリリースされたりしている。一眼デジカメはコンパクトデジカメほどの落ち込みはないものの、コンパクトデジカメほどの差別化が図りづらい製品でもある。年配のアマチュアカメラマンには、高級機「Nikon Df」や富士フイルムなどからノスタルジックなモデルが発売され人気になっている。

          • スマートフォンとの差別化
          • カメラを持ち歩くことの新しい価値観
          • 「写真=記録」ではなく、「写真=?」の提案
          • 「撮る」とは何か

判型:B3ワイド 1030×364mm クワエ:30〜40mm

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