jittodesign blog

デザインやグラフィックソフト、カメラなどに関するブログです。

デザインを学ぶバイブル本

約3分

私がデザインスクールで授業を受け持つようになってから、8年か9年ほどになります。
今年4月からは専門学校でも授業を持たせてもらうようになったので、「デザイナーとしての仕事」と「教える仕事」は3対7か2対8くらいの割合です。
教師業を語るほど身の程知らずではないが、デザイナーが片手間に教壇に立つ事がいかに意味のないことかは分かるようにはなりました。その道のプロが「教えることのプロ」であろうはずもなく、一流デザイナーと呼ばれる方々がいくら自分の仕事のプロセスを語ったところで、誰一人育つわけではありません。
もちろん、講演やセミナー、カルチャースクールのような場合にはそれで良いのだと思うのですが。

私が何とか教師を続けて来られたのは、私が本当の先生と思える方に出会えたからです。「師」といっても良いのかも知れません。
その方に会わなければ、私は教えるということをもっと簡単なことと捉えてたでしょう。そして、ここまで続けることは出来なかったと思います。教師と生徒というよりは、出会った人に対する思いやりが生半可じゃないのだ。
「普通の先生は物事を整理して語り、優れた先生は生徒に考えさせる」のだとすると、その人は「魂に火を付ける」というのだろうか、人対人で向き合い、自分と向き合わせ、変わり、成長させるのだ。
同時に、デザインするということをこの人ほど科学的に研究し、デザイナーとして育つための勉強として落とし込んでいる人はないだろうと思います。

その師が6〜7年の時間を掛けて、「デザインを学ぶ」ということを書籍として出版することができました。これまでも何度か出版社から声が掛かかったのですが、今時の出版社は「読んですぐ分かる本じゃないと売れない」というスタンスだったため出版までたどり着きませんでした。
しかし、Amazonのオンデマンドを利用することで書きたいことを書いたまま出版することができました。
そのため、パッと見て分かるという部類の本ではありません。何度も何度も読んで、実践しては読み返してを繰り返して身になっていくと思います。私も本当に身につけるには、あと何年掛かるのかと落ち込むほどです。何年、何十年と手元に置いておき、何度も何度も読み解きながら成長していければいいと思ってます。

その方は武蔵野美術大学やデザイン専門学校で30年以上講師を務めており、出版した本も専門学校のグラフィックデザイン課のテキストとして採用されています。
デザインを学びデザイナーを目指している方、既に第一線でデザイナーとして頑張ってる方に是非読んで欲しいバイブル本です。

<追記> 2014年7月10日

紀伊國屋書店ウェブストアでも販売が始まりました。

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